2012年1月1日日曜日

突然の米国赴任(事前準備編)

最近、全然ブログを書いてませんでした。

どうもGoogleの検索アルゴリズムが変更となった?せいか、アクセス数が急減した為、もういいやーと投げやりになっていました。検索エンジンの独占の弊害というやつかもしれません。

で、、、実は、突然米国赴任という驚愕の話が会社から降りてきた為、また書こうかと思います。まず、私はいわゆる日本では普通の顧客常駐型のSEであり、まず米国赴任なんて話にはならないのです。会社の中でもドブ板営業、兼SEみたいな人材が米国赴任なんて話はまずなく、非常に稀なケースのようです。じゃあなんで?という話なんですが、あまり詳しくは書きません。

さて、今回は米国に赴任する場合の準備に何が必要なのかを書こうと思います。


1.パスポート取得
当然ですが、パスポートを取る必要があります。私は当然のように持っていないので立川まで家族分も含めて3回行きました。戸籍謄本等も必要、かつ、取得の際は本人じゃないとダメだったりして小さい子供がいるとかなり面倒です。


2.ビザの取得
仕事目的でXヶ月以上米国に滞在する場合にはビザが必要です。
基本的には会社がやってくれたのですが、大量の資料に何やかんやと記載が必要です。
その中には
・あなたはマネーロンダリングに関わった事がありますか?
・大量殺戮に関わった事がありますか?
等の変な質問にすべてNoで答える必要があります。
あとは自分の親の生年月日とか、自分の米国渡米歴等、家族分も含めるとかなり時間を食います。

あと、写真が必要なのですが、会社からの指定で行った某カメラ店は米国ビザフォーマットを全く分かっておらず、かなり難儀しました。また、資料をよく読んでなかったのが悪いのですが、実際の写真だけじゃなくてJPG等の電子ファイルも必要・・・であり、カメラ屋と色々やりとりしたんですが、逆に面倒臭くなった為、自分でスキャナーを買って、写真から電子ファイルを作成しました。スキャナーって買ったことなかったんですが、最近のスキャナーはすごい精度で驚きました。結構重宝するんで海外赴任となった際には安いやつを買った方がいいかもしれません。

所定の事務をこなした後、最後に面接という高い壁があります。
朝8時半に米国大使館に行く必要があり、保育園に子供を預けてる身としてはかなり厳しいものがありました。
と言いつつも8時15分には溜池山王の大使館に到着。
間に合ったと思いきや、既に大行列!
・セキュリティーチェックする人が一人しかいない
・何故かセキュリティーチェックで怒られ?たり、ごねたりする人がいたり
して遅々として進みません。
私は中に入ったのが8時45分でかなり焦りました。

その後は以下みたいな流れです。
・またセキュリティチェックを受ける
・窓口に行き資料を渡す(日本語)
番号札を渡され、電光掲示板に自分の番号が表示されれば対象の窓口に行けと言われる。
・別の窓口で指紋を取られる(米人だが何故か日本語。ものすごく軽いノリ)
・別の窓口で500ドル分の日本円を払う
・少し待つ
・別の窓口で面接が始まる(これはさすがに英語)
・終わり!みたいな紙を渡される

というわけで本当に一瞬で終わりました。
面接もかなりビビってたのですが、窓口に三人の係員がおり、一番優しそうなお姉さんにあたったおかげで、かなり気が楽、かつ質問も中学英語。
・どこで働くの?
・いつアメリカに行くの?
・あなた、マネージャ?
・いつからマネージャなの?
・子供は何人いるの?
・子供も米国に行くのよね?

・・・面接の意味あるのかなー?

その後、会社宛にビザが送付された後に、私の元に無事ビザがやってきました。

と簡単に書きましたが、ビザ取得はかなりの時間がかかるので要注意です。
また時期にもよるのでしょうが、大使館の中に入るのに15分じゃ入れなかったので、かなり早めに行くことをお勧めします。


3.健康診断
会社の規定で人間ドック受けたばかりなのにもう一回受診。
また嫁さんも会社所定のフォーマットで受けなくてはダメでかなり面倒。



4.車の売却
約6年乗った車を売却。業者に売ろうかと思ったところ、キズだらけで値段がつかず。。
なので会社の同僚に破格の安値で売却。基本はその同僚がやってくれたのでさして苦労はせず。


5.現地の情報収集
実際の職場の状況を確認の上、住む場所、学校、通勤手段等を調査する。インターネットで調査するのは簡単ですが、はっきり言って調べだしたらきりがないのです。私が行く場所は車が無いと生活は不可能。また、日本人学校がある為、子供は日本人学校に入れる事に決定。ウチの会社の規定では、住む場所は赴任後に速やかに決める必要があるが、大体の目星をつけておくことが重要。


6.持ち家をどうするか
なぜか私はマイホーム所有でした。売る事も考えましたが、今の場所が気に入っているし、どのくらい赴任するのか全く分からない為、結局賃貸に出そうという話で決着しました。ローンがあと30年残っています。。



7.引っ越しの準備
米国に送付するもの、トランクルームに預けるものを検討の上で業者と相談。
船便と航空便がどーのこーのと言われますが、船便だと一か月かかるようです。
しかし、航空便だと会社の規定でかなり物量が制限されるようで大物の家具はトランクルームに預ける事にしました。
それと、引っ越しの準備の中で家の掃除を開始。
我が家がゴミだらけである事に気づきました。
ブックオフを何往復もし、ゴミ引き取り業者にも来てもらいました。


8.銀行口座の開設
米国では銀行口座の開設が一苦労・・・と聞いたので、日本にいながらにして米国の銀行の口座が作れるUnionbankの口座を作成。基本的には東京三菱UFJ銀行が仲介してくれるのですが、資料の間違いで2回突き返されたあげくにやっと口座開設完了。ポイントは嫁さんとのジョイント口座が作れることです。嫁さんは何故か運転免許を持っておらず、作れないかなと思いましたが、健康保険証のコピーとかを送付し無事完了。
作成完了のはがきには、これを使って送金しろと東京三菱UFJ銀行からユニオンバンク宛の送金依頼書がプレ印字された状態で添付されてました。
金額だけを記載して銀行に持って行ったのですが、窓口の方は一体何の依頼書なのか理解してもらえずかなり時間がかかりました。その後UnionbankからPINの紙等が送付されてきて、ネットでログイン確認を行い、ちゃんと入金されている事を確認。


9.子供の予防接種
現地の小学校の規定だと日本よりも予防接種を受けないとダメらしい。
立川にある某クリニックで子供二人分の予防接種を二回に分けて大量接種。
子供2人が泣き叫んだ為、相当疲れました。


10.携帯電話の申し込み
KDDIモバイルで事前に携帯電話を申込み。
http://www.kddimobile.com/
赴任前に日本に携帯が送られてきて、その時点で番号も振られている為、かなり便利である。


11.英語の勉強
会社が特に用意してくれるわけではなかった為、プライベートレッスンの先生を探して特訓。
↓以下で先生を探し出して、週2回ペースでレッスン。
http://www.enjoy-lesson.com/

某英会話学校よりはかなり値段がリーズナブル+時間の融通が利くのでかなりお勧めです。私の先生はなぜかポーランド人だったが、ほぼ英語ネイティブで教えるのがとても上手。大体の場合、赴任が決まってからの時間はあまり無く、英語の勉強はあまり出来ないと思った方が良い。


12.航空券の手配
最後に赴任時の航空券/ホテルの手配。これは会社が全てやってくれた。
赴任時にはなんとビジネスクラス!だそうで。。。乗った事が無いのでちょっとドキドキします。


最後に
赴任準備をやってみて思ったのですが、
・現地の人や赴任経験者の話を聞く
・ネットでの情報収集
をやりだすとキリがない為、どこかで切り上げるべきでしょう。
人によって意見は様々であり、やりすぎると結構混乱します。